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臨床心理士・公認心理士の資格を持つセラピストによるカウンセリング・心理療法を提供しています。

どうしてうまくいかないの?  ―過去の体験に今も反応しているとしたら

私たちには本来、つらい出来事に出会っても、少しずつ気持ちを整理し、乗り越えていく力が備わっています。
過去の体験を振り返り、自分なりに受けとめ直す力もまた、私たちの中にあります。

けれども、その力がうまく働かなくなることもあります。

  たとえば―
  ・あまりにショックが大きく、受けとめきれなかったとき
  ・まだ子どもで、心が追いつかなかったとき
  ・まわりに支えてくれる人がいなかったとき
  ・しつけや教育の名のもとに、自分に合わないやり方がくり返されたとき
  ・そのときの環境では、それが「普通」とされていたとき

これらは、その時のあなたの「対処能力を圧倒する体験」だったのです。
これは、トラウマの専門家ピーター・ラヴィーンによるトラウマの定義でもあります。

こうした体験がうまく整理されないまま心に残っていると、現在の人間関係や日常生活の中で、思いがけず苦しさを感じることがあります。

それはときに、はっきりしない気分として表れることもあります。
たとえば、「約束するときは楽しみなのに、直前になるといつも行きたくなくなる」といったように。

こうした反応は、本来は自分を守るためのしくみです。
けれどもこのシステムが敏感になりすぎていると、本当は安全な場面でも「危険だ」と感じてしまうのです。

みんなが安心してリラックスできる場面でサバイバル反応が出るならば、楽しく過ごせるはずの時間があまりにも苦しい時間となるでしょう。

こんな時、誰かに話を聞いてもらえることは癒しの大切な要素になりえます。
けれども、安全な場面でも心が危機モードに入ってしまう状態では、話すことではうまくいかないことがあります。

そんなとき、「からだ」に働きかけるアプローチが、大きな助けになるのです。

自己紹介

こんどうみつこ(近藤光子):

私は、東京の都電が走る街―ソメイヨシノ発祥の地で生まれ育ちました。
スクールカウンセラーや教育相談の現場などを経て、現在は私立大学の学生支援室でカウンセラーとして勤務しています。個人のご希望に応じたセッションも行っています。

ソマティック・サイコセラピー(身体に働きかける心理療法)に関心を持つようになったきっかけは、大きく2つあります。

ひとつは、身体の痛みと感情のつながりについて書かれた本との出会いです。「こころの問題」も身体を通して変わっていく可能性があることに気づかされました。

もうひとつは、東日本大震災の経験です。大きな災害が起きた時、言葉を使ったカウンセリングをする臨床心理士がいかに無力か打ちのめされました。避難所のストレスケアで喜ばれていたのは、マッサージや鍼灸、整体にような身体のケアでした。

それ以来、私は身体の感覚に寄り添うトラウマ治療の心理療法を学び、実践を続けています。

心が苦しいとき、私たちは「このままずっと変われないのかも」と感じてしまうことがあります。
けれど、自分の身体や感覚に丁寧に目を向けていくことで、少しずつ変化が起きていく―私は、その過程をこれまで何度も目にしてきました。

トラウマ解放エクササイズ(TRE)の開発者デビット・バーセリーは、「トラウマを癒すこと、それは身体と出会うこと」と言っています。
トラウマは、脳の古い部分が身体の働きを変えてしまいますが、身体感覚に気づきを向け、自己調整力を育てていくことで、脳は再起動することができます。

“自分を再起動する力”は、誰の中にもちゃんとあります。
その力を思い出すお手伝いができたらと願いながら、日々セッションに取り組んでいます。


私の自己調整:
てくてく歩くこと。電車に乗って行くような場所でもけっこう歩きます/自律神経の調整と身体と向き合うためのフラメンコギター/猫と一緒に過ごす時間

主な研修・資格

主な研修歴・資格:

臨床心理士
公認心理師

ソマティック・サイコセラピストフェーズⅣ
ボディ・コネクト・セラピー上級
EMDR part2終了
ホログラフィー・トーク アドバンスト
自我状態療法入門
TFT思考場療法 上級レベル
TFT思考場療法 一般講師
HRV呼吸法コーチレベル

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